レストランに行く前に知っておきたいフランス料理のメニュー

メニューの内容がわかる知識を身につけよう

フランス料理店に初めて出かける時、メニューを開いてみたら、何が書かれているのかさっぱりわからないということもあるかもしれません。
そこでフランス料理の基本メニューについての知識を身につけましょう。
食事の前にいただく食前酒はアペリティフと言います。
シャンパンやアニス風味のフランスのリキュールのパスティスや、白ワインに黒スグリを入れたキール、ポルトガルのワインであるポートワインがお勧めです。
食前酒と頂きたい前菜の前の料理はアミューズ、前菜はアントレと呼びます。
魚料理はポアソン、肉料理はヴィヤンド、魚料理と肉料理の間に提供される氷菓子のことはグラニテと呼びます。
食後のデザートの焼き菓子やケーキ、アイスクリームなどはデセールと呼び、お好きなものをオーダーされるとよいでしょう。

フランスの調理法も知っておくとオーダーしやすい

メニューを見る時、フランスの調理法も知っておくとオーダーしやすくなりますので調理法についての知識も身につけておくとよいでしょう。
蒸し料理はヴァプール、肉や魚を薄く切ることをエスカロップ、平らに薄くスライスした形はガレット、シロップなどを煮詰めてツヤを出すことをグラッセと言います。
ジャガイモのガレットや栗のグラッセなどがメニューに書かれていたら、どんな調理法なのかもイメージしやすくなります。
他にも網で焼くことは具理恵、コンソメやシロップで煮込んだものはコンポート、豚や鴨肉を低温の油で煮込んだものをコンフィ、ゼリーなど冷やし固めたものをジュレ、卵白を加えて焼いたものをスフレ、油で揚げた料理をフリット、煮込み料理をラグー、ローストした肉をロティと呼びます。
調理法の他に、よく使われる食材も覚えておきましょう。
魚の舌平目はよくフランス料理で使われる食材でソルと呼ばれます。
魚のススキはルーやバール、ホロホロ鳥はパンタード、鳩はピジョン、牛肉はブフ、子豚はポルスレー、飼育されているウサギはラパンと言いますので、簡単なフランス語の単語も合わせて覚えておくとメニューが一層わかりやすくなります。

フランスの伝統的な料理名も覚えておきましょう

フランスの伝統的な料理名もいくつか覚えておくと役立ちます。
詰め物をした料理はファルシ、エビやカニなどを殻ごと潰して、白ワイン、ブイヨン、生クリームなどを入れたポタージュはビスクです。
鶏のローストはプレ・ロティと呼ばれ、外はカリっと香ばしく、中から熱い肉汁がしたたり落ちます。
プレ・ロティはフランスの定食屋でもよく提供される料理ですので、値段も安く気取らずに頂くことが出来ますので、フランスに旅行に出かけた際に挑戦してみてはいかがでしょうか。

フレンチとイタリアンの違いを知って本格的なお店を探そう

違いを意識したことがありますか

フレンチとイタリアンの違いといっても、多くの方は和食以外の欧米料理や洋食といったカテゴリで考えていて、明確に分けて考えたことがないという方が多いのではないでしょうか。
一般的なイメージとしてフレンチと言われると、コース料理などがイメージされお皿にキレイに盛り付けられて、デミグラスソースや生クリームなどを使ったソースなどがあしらわれた料理が思い起こされるかもしれません。
一方で、イタリアンといえばピザやパスタなどのカジュアルな料理が思い出されるでしょう。
ですが、フレンチにもカジュアルな料理はありますし、イタリアンにも美しく彩られたコース料理も存在します。
とはいえ、フレンチやイタリアンを掲げるレストランでもフレンチとイタリアンが混在して、いわゆる西洋料理として提供されていることも多く、明確に分かりにくいといえるかもしれません。

名称の違い

フレンチだけでなく、イタリアンにもコース料理があるといいましたが、言語が違うこともあり、名称の呼び方も異なっています。
たとえば、日本語では前菜と呼ぶ最初に供される料理はフレンチならオードブル、イタリアンならアンティパストと呼ばれます。
コースの最後を締めくくるスイーツに関しても、フレンチはデザートですが、イタリアンではドルチェです。
言語が異なるので名称が異なるのも当たり前といえば当たり前ですが、一見してどちらの料理のコースなのか分からない写真のメニューなどをホームページで見つけたり、どちらのレストランなのか店名だけでは分かりにくい場合に、メニュー表にアンティパストやドルチェとあればイタリアン、オードブルやデザートとあればフレンチといった見分け方も可能です。

味付けの違い

フレンチとイタリアンでは、地域や気候などの違いもあり、味付けやよく用いる食材にも違いがあります。
フレンチの味付けは香りの高いバターやコクのある生クリームなどを用いたり、塩、胡椒や風味が楽しめるハーブなどであっさりと味付けしたりします。
これに対してイタリアは温暖な気候でオリーブの生産が盛んなこともあり、オリーブオイルをふんだんに使った料理や、チーズを使った料理が定番です。
また、海に囲まれた半島でもあるため、フレンチに比べると魚介類がメインの料理も数多くあります。
食後のスイーツについては、フレンチが王室や宮廷料理の延長として見た目にもにも美しいケーキやクッキーにコーヒーや紅茶が定番なのに対し、イタリアでは独特のエスプレッソにティラミスなどの濃厚なドルチェが楽しまれます。

フレンチレストランデートで気を付けたいこと

楽しいデートにするためには最低限のマナーは大切

フレンチレストランでデートをすることになったら、最低限の食事のマナーは大切です。
美味しい料理を味わいながら、会話をするだけでも、恋する二人にとってはとても楽しい一時ではないでしょうか。
しかしフレンチレストランでのマナーが悪かったら、せっかくのマナーが台無しになってしまうこともあるかもしれませんので、正しいマナーの知識を身につけて、美味しい食事と会話を楽しみましょう。

食前酒からアフターコーヒーまで会話を楽しみましょう

フレンチ料理は食前酒から始まり、前菜、メイン料理、デザート、食後のコーヒーまでコースで一品ずつ提供されます。
ゆっくりと時間をかけながら頂きますので、デートをする二人の心の距離もグッと縮まるのではないでしょうか。
美味しい料理とともに会話も楽しむことも出来ますので、二人だけの楽しい時間を過ごすためにも、相手が興味を持つことができる話題を提供しましょう。
あらかじめ、相手の趣味や興味を持っていることなどを、調べておくと会話の内容に困りません。
入店して、席に座り、食前酒を飲む時はぎごちなかった二人も、食後のコーヒーを楽しむころまでには、打ち解けているのが理想です。

レディファーストの気持ちを忘れずに

フレンチレストランでのデートはレディファーストの気持ちを忘れないことが大切です。
レストランではウェイターが先に最上席を案内してくれますので、先に椅子を引いてくれた方が最上席になります。
通常日本の社会では、よい席は男性が先に座ることも多いのですが、フレンチレストランでのデートでは、レディファーストですので、最上席には女性を座らせてあげると、女性も悪い気がしません。
入口や通路から遠い席、窓際の景色がよく見える席などがあれば、そちらに女性を優先して座らせてあげましょう。
テーブルに着席する時は、荷物はテーブルの上にのせてはいけません。
大きな荷物がある場合は、最初に入口で預けて置き、男性は貴重品だけ服のポケットに入れておくと良いでしょう。
女性のハンドバッグは椅子と背中の間に置いておきます。
ナプキンを付けるタイミングは全員が着席した後で、身体の左側でナプキンを二つ折りして、膝の上にのせておきましょう。
料理を食べている間、口元が汚れたらナプキンを使って口を拭きます。
ナイフとフォークの使い方は、外側から順に使っていきましょう。
パンは自分のパン皿に取ってから、バターを塗る時はパン皿の上でつけましょう。
食事中はナイフとフォークはハの字にしてお皿の上に置いておきます。
食べ終わったらナイフとフォークをお皿の端に平行に置くと、食べ終わったサインになります。
簡単なマナーを押さえておけばデートの時に困る心配もありません。